スキー

スタミナは、ジャンプなど無酸素運動の種目にも必要。

クロスカントリーなどの長距離、ジャンプや滑降などの短距離など、ご存知のようにスキーの競技種目は多用です。その中で、短距離の選手が意外に軽視しがちなのがスタミナの意義。たしかに、ジャンプなどは無酸素性運動に属するものです。しかし、本番の1本を飛ぶまでには、当然ながら日々の練習の積み重ねがあります。その時点でスタミナは絶対に欠かすことができません。スタミナが足りないと内容の濃い練習ができませんから、“発表会”で良い結果を残すことは難しくなります。だからこそ、長距離の選手たちと同様、短距離の選手にもスタミナの重要性を再確認してほしいのです。

より効率的なウォーミングアップを行うために。

スキーは、寒い場所で行うものですからウォーミングアップは重要です。しかし、これを、本番前に十二分にやると消費エネルギーもかなりの量になります。しかも、運動開始直後に使われるのは主に糖質です。糖質を使うと疲労感が残ってしまいます。それに比べ、体脂肪を効率的に使うことができれば、ウォーミングアップでたくさんの運動がこなせます。体脂肪を使えば乳酸が溜まりにくく、疲労感も軽減され、さらに、本番のためにとっておきたい糖質を温存することもできるのです。

筋肉痛に悩まされないでスキーを楽しめる。

スキーは楽しい遊びでもあるから、ついやりすぎて、太ももなどの筋肉痛に悩まされた経験がある人も多いでしょう。スキーは思う以上に筋肉を酷使するもの。とくにスラローム的な動きの場合、筋肉が収縮して血流が滞り、筋肉に痛みの原因となる乳酸が溜まるわけです。ですから、スキーをやる前には必ずヴァームを飲んでおくこと。また、もう一つ注意したいのが、寒い場所だと水分補給を忘れがちになる、ということ。ホットコーヒーもいいですが、ホットヴァームで一息というのも、スキーを快適に楽しむためにおすすめしたいですね。

監修  吉永 孝徳
1966年福岡生まれ。
大学(国際武道大学)では野球選手として活動。卒業後は、スポーツ選手の心身に対する理解を深め、トレーニングなどへの応用に取り組むためにインディアナ州立大学院に留学。アメリカのNATA公認アスレチックトレーナーと日本体育協会公認アスレチックトレーナーの資格を取得。アメリカンフットボールのトレーナーとして、'96年、'98年、'02年の3度にわたる日本社会人王座、また、'99年イタリア、'03年ドイツで開催された第1回と第2回アメリカンフットボールのワールドカップでは、代表チームのトレーナーとして優勝に貢献した。現在では、オービックシーガルズにヘッドトレーナーとして所属しながら、さまざまなスポーツ分野のトレーナーとしても、個人・団体・チームを問わず幅広い指導にあたっている。